施工事例詳細
今回の工事概要と注意しなければならなかった点は…
平成18年9月以降に建てられる建築物には、地域により京都市の新たな景観条例が適用されます。簡単に内容を説明すると、外観を和風に見せる事で地域の景観のバランスを保つと言うような内容です。その為に通常の確認申請の前に自治体による事前審査があり、まずそれに合格する必要があります。 改正建築基準法の影響で確認申請が以前より厳しくなっていて、木造3階建ての場合この時期で2ケ月ほどかかっていますので、竣工するまでに下手をすれば約半年もかかってしまいます。竣工までには5回の検査もありますので、工程ごとのチェックをしっかりと行い無駄なくスムーズに施工しなければなりません。
構造 | 木造在来工法 | 工期 | 3ヵ月 |
---|---|---|---|
築年数 | - | 工事内容 | 新築工事 |
工事面積 | 35.29坪 | 施工費用 | 1640万円(税込) |
構造 | 木造在来工法 | 築年数 | - |
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工事面積 | 35.29坪 | 工期 | 3ヵ月 |
工事内容 | 新築工事 | 施工費用 | 1640万円(税込) |
地鎮祭の様子
無事終了しました。
建築前の敷地の様子
京都特有のウナギの寝床と呼ばれる奥に細長い
敷地です
地盤調査
地盤の強度を測定します。
これは”スウェーデン式サウンディング試験”という調査方法です。
もし軟弱地盤が確認された場合は地盤改良工事が必要ですが、 幸いその必要はありませんでした。
給排水管先行配管工事
【左】狭小地建築のため両隣との間の敷地が狭く、家が建ってしまうと配管工事が出来なくなるので、基礎の下に先に埋設してしまいます。
【中央】掘り方終了:ユンボで掘削後、栗石を敷詰めて転圧を掛けます。
【右】防湿フィルム施工:地中からの湿気が上がって来ないようにします。
捨てコンクリート打設
約5㎝の厚みでコンクリートを敷詰め、その上に基礎を施工して行きます。
基礎配筋全景
型枠工事完了
通常は、基礎のコンクリートはベース部と立ち上がり部を日を分けて2回で打ちますが、弊社では1回で打ちますので基礎全体が一体のコンクリートの塊となり、強度も増しますし打ち継ぎ部からの雨水の浸入が極限まで少なくなります。
ベース・立ち上がり、生コン打設・強度試験
【右】現場に到着したミキサー車の生コンからテストピースを採り、強度試験・塩分試験を行います。
基礎工事終了
コンクリートの養生期間を十分にとってから型枠
をばらして完成です。
土台引き
基礎の上に12cm角の材木を置きアンカーボルト
で連結して行きます。
建て方
構造材はスーパープレカットで床板・屋根の野路板等、すべて工場加工されています。
住宅密集地であるため、切りくず等が舞い近隣に迷惑を掛けないようにするための配慮でもあります。
【中央】建て方終了(表全景)
【右】建て方終了(裏全景)
各処取付け
【左】各処筋交い取付け
【中央】各処金物取付け
【右】各処金物取付け
工事工程
【左】小屋の軸組み:各小屋束をしっかり貫き板で繋いでいます。
【中央】天井・壁 断熱材施工
【右】屋根カラーベスト葺き:軒の出がない上に寄棟なので最上部に棟換気を付けました。
内部造作工事
階段架け
--- after ---
【左】階段
【中央】2階LDK 表→裏
【右】2階LDK 裏→表
外観
【左】外観 表:サイディングは同柄で三色張り分けです。
出来るだけ木目を採用するようにと行政からの要請がありました。
【右】外観 裏:敷地いっぱいに張り出したベランダ。
建ち並ぶ京町家に連なる、木造3階建ての新築工事。