お母様が住みながらの大改装工事

吊り戸棚はなくし、開放感のあるスペースを重視しました。

日中はお施主様がいちばん長く過ごされる場所ですが、手の届きやすいところに棚を設置したり、コンパクトに納る空間を造りました。

周囲の壁に耐震補強工事を行なったために、大壁の和室になりました。

意匠面では従来のオーソドックスな和室のスタイルを保ったままで、全面的なリフォームを行いました。

耐力壁が大きく不足していましたので耐震補強工事を行いました。

当初から、狭く、暗く、足元が不安定な玄関先のリフォームを重要視していました。居室のスペースを削っても広げる価値のあるものだと思いました。間口８０cmの窮屈な玄関スペースを約２倍の広さに拡張しました。

広くはできないけど、それぞれ隣接する各部屋からの出入り口の段差をなくしました。

モルタル素地の外壁の塗装工事です。クラックが多く下地処理が大変でしたが、それらの改修が最も大事です。

樋は大容量の角樋に全面取り替えしました。

カラーベストの屋根を遮熱塗料で塗り替えました。

屋根の谷の部分は漆喰がいちばん傷みやすいところです。漆喰はほとんどやり替えました。

以前に瓦を葺き替えた際に放置されていた大きな隙間が各所にありました。大きな隙間は全てガルバリウム鋼板を加工して塞ぎました。下部１cmほどを外に折り曲げて雨水が垂れても壁を伝わないように切れやすくしています。

すでに雨漏りが生じていたバルコニーをウレタン防水で改修しました。ドレンの清掃も念入りに行いました。

すっかり物置と化していた広縁をリニューアルしました。和室を開け放てば広縁を経て庭が見え、奥行きのある空間が現れます。

外壁タイル面は高圧洗浄して、クリヤーコーティングを施しました。